
フラクショナルCO2レーザーとIPL(インテンス・パルス・ライト)は、美容業界で人気のある施術ですが、技術、適用範囲、効果において根本的に異なります。以下に詳細を解説します:
フラクショナルCO2レーザー
フラクショナルCO2レーザーの目的:
皮膚の深層に作用するレーザー治療で、老化、瘢痕、肌質改善を目的とした皮膚リサーフェシングに特化しています。
フラクショナルCO2レーザーの仕組み:
- 二酸化炭素レーザーエネルギーで皮膚に微細な熱損傷柱を作成
- コラーゲン生成を刺激し、損傷した皮膚細胞を除去
- 表皮(表面)と真皮(深層)の両方に作用
フラクショナルCO2レーザーの適用症:
- 深いしわ・小じわの改善
- ニキビ跡・手術痕・妊娠線の軽減
- 肌質・トーンの改善
- 日焼けによるダメージ・色素沈着の軽減
フラクショナルCO2レーザーの利点:
- 肌質と弾力性の顕著な改善
- 深いしわや瘢痕に効果的
- 少ない施術回数で持続的な効果
フラクショナルCO2レーザーの制限:
- ダウンタイム必要(赤み・皮むけ・腫れが1-2週間続く)
- 不快感あり(麻酔が必要な場合も)
- すべての肌タイプに適さない(濃い肌色では色素沈着リスク)
プロ用フラクショナルCO2レーザー販売:
IPL(インテンス・パルス・ライト)
IPLの目的:
色素沈着、赤み、脱毛に対応する光治療で、表皮レベルの肌トラブルに焦点を当てています。
IPLの仕組み:
- 広域スペクトル光がメラニンとヘモグロビンに吸収され、色素分解と赤み軽減
- 軽度の肌再生のためにコラーゲンを刺激
IPLの適用症:
- シミ・そばかす・老人性色素斑の改善
- 赤み・酒さ・毛細血管拡張の軽減
- 脱毛
- 均一なトーンへの軽度な肌再生
IPLの利点:
- 非侵襲的で痛みが少ない
- ダウンタイムほぼなし(赤みは数時間程度)
- 1回の施術で多様な悩みに対応可能
IPLの制限:
- 深いしわ・瘢痕・重大な肌質問題には効果薄
- 最適な結果には複数回の施術が必要
- 濃い肌色では火傷や色素沈着リスクのため効果限定的
IPL機器販売:
フラクショナルCO2レーザーとIPLの主な違い
特徴 | フラクショナルCO2レーザー | IPL(インテンス・パルス・ライト) |
主な機能 | 皮膚リサーフェシングと深層修復 | 表層の色素沈着・赤み・脱毛 |
技術 | 分画レーザーエネルギー | 広域スペクトル光治療 |
作用領域 | 皮膚深層 | 表層の色素と血管 |
適用症例 | しわ・瘢痕・肌質問題 | 色素沈着・赤み・脱毛 |
浸透深度 | 深い(表皮と真皮) | 浅~中程度(表皮) |
効果 | 顕著で持続的 | 施術を重ねるごとに漸進的改善 |
痛みレベル | 中~高(麻酔が必要な場合も) | 軽度の不快感 |
ダウンタイム | 1-2週間(赤み・皮むけ・腫れ) | 最小限(数時間の赤み) |
適応肌質 | 明~中間色の肌に最適 | 肌色と毛質によって制限あり |
どちらを選ぶべきか?
- フラクショナルCO2レーザー:肌質の劇的改善・深いしわ・瘢痕治療を求める方に最適。ダウンタイムを許容できる明~中間色肌の方。
- IPL:表層の色素沈着・赤み・脱毛に対応する多目的施術。ダウンタイムを最小限にしたい明色肌の方。
クリニックでは、両施術を提供することで、深層リサーフェシングから非侵襲的若返りまで、幅広い患者様のニーズに対応可能です。
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